" 物語の先をいそぐよ "
「エルセとさめのぽき」1st single「BLUE」。 他のMVとは異なりイントロのオーケストラから作品が始まっている。この部分は本来の楽曲には含まれておらず、これは当時「エルセとさめのぽき」のデビューがこのMVからであったという理由から、物語のストーリー性をより強めるために取り入れられた要素である。 このオーケストラ楽曲は「だれもしらないうみのそこ」というタイトルとして存在しており、この壮大なイントロから「エルセ」が誕生したその秘密をほんの少し覗くことができる。
制作チームの中で通称「MainBG」と呼ばれている海中シーン。 「BLUE」MVの舞台であり、「エルセとさめのぽき」のプロジェクトで最初に作られたBG(舞台背景)となっている。 現在でも生配信で頻繁に登場するBGであり、テクニカルとしても海中表現のブラッシュアップが続けられている。
MainBG初期コンセプト案 (作 さめのぽき)。 この資料を元にCGのシーンが制作された。 コンセプトアートの段階からライティング、特に海面から差し込む光の表現を意識しているのが伺える。
エルセの住んでいる宮殿のモックアップ。この時点ではより幻想的な、花畑のような装飾が施されていた。 宮殿センターにゴッドレイ(光線)を配置するライティング案は実際のBGにも採用されている。
MainBGを取り囲む岩山は火山岩の柱状節理をイメージして制作されており、これは実際にロケハンで撮影した岩山を参考にモデリングされた。 当時はProjectBLUEにモデラーが所属しておらず、突貫で作詞曲担当の「さめのぽき」が制作していた。現在でも一部の岩山にはこのアセットが使用されている。
1st single「BLUE」アートワークの初期案。(作 sameta)